日南・日野・江府の日野郡では、町内のお客さまとのつながりを中心に商売を続けている事業者も少なくありません。ただ、人口の減少と高齢化が進むなかで、町内の顧客だけで売上を支えるのが難しくなっているケースもあります。そのため、町外から訪れる人や買いに来る人に届く発信を整えることが有効です。日野郡で店舗や事業を営み、集客の見直しを考えている方に向けて、3町の違いを踏まえたweb集客の考え方をまとめました。
この記事の要約
- 日野郡は町内の顧客だけで完結しにくく、町外に届く発信が集客の軸になる
- 3町で届けたい相手が異なり、発信の軸も町ごとに変える必要がある
- 出発前に判断できる基本情報と、選ばれる理由の見える化が最低条件
- 大がかりな作り直しは不要で、基本情報の見直しから始められる
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日野郡の商圏は、町の中だけでは完結しにくい
日野郡の人口は8,705人(令和6年8月1日時点)で、平成12年から令和2年までの20年間で約36%減っています*1。これは鳥取県全体の減少率(約10%)の3.6倍にあたるスピードで、65歳以上の割合も約53.2%と、県平均の33.5%を大きく上回っています*1。
事業者の側を見ると、郡内の商工業者は437で、その約88%が小規模事業者です*1。県の資料でも、暮らしに近い小売業・飲食業の減少が著しいと整理されています*1。町内のお客さまだけを相手にする形は、時間とともに難しくなっていくと考えられます。
さらに、生活の動きも町の外に広がっています。町内に住む就業者・通学者のうち、他市町村へ通勤・通学している人の割合は、日南町で19.4%、日野町で36.4%、江府町で40.9%です*1。人の出入りでも米子市が突出しており、令和5年は日野郡から米子市への転出が107人、米子市からの転入が60人でした*1。日々の買い物や用事が、町の外で済まされやすい状況がうかがえます。
一方で、町の外から人が訪れる接点も残っています。日野郡への転入者は、広島県・岡山県・東京都・島根県などが上位に並びます*1。観光で訪れる人、暮らしの場所を探して調べる人など、町外の人にどう見つけてもらうかが、これからの集客のポイントになりそうです。
*1 引用元:鳥取県西部総合事務所 日野振興センター:日野郡の現状(令和6年度版)
日南・日野・江府で「届けたい相手」は違う
町の外に目を向ける必要があると分かったところで、次の疑問が浮かびます。「町外の人」といっても、誰に向けて発信すればよいのでしょうか。同じ日野郡の3町でも、産業も人の動きも異なります。

日南町:森林とトマトの町は、来訪者と購入者に届ける
日南町は面積の約9割を森林が占める町で、昼夜の寒暖差が大きい高原の気候を生かした夏野菜、とくにトマトが知られています*2。日野郡のトマト作付面積8.4haのうち、7.9haを日南町が占めています*1。
主要観光地の入込客数は、令和元年の7.6万人から令和5年には16.6万人へ増えました*1。一方で、高齢化率は54.9%と3町のなかで最も高く*1、町内の需要だけに頼りにくい面もあります。農産物や加工品、体験といった強みを、町外の購入者や来訪者に向けて伝える発信が軸になりやすいと考えられます。
日野町:働く人・通う人が集まる、昼の町
日野町には郡内の公的機関が集まっており、公務や保健衛生の就業者が多い町です*1。昼夜間人口比率は105.8%で、日南町の97.6%、江府町の96.7%と違い、3町のなかで唯一100%を超えています*1。他市町村から通勤・通学で入ってくる人は752人にのぼります*1。
主要観光地の入込客数も、令和5年は27.3万人と郡内で最も多い数字です*1。昼間に町を訪れる人が多い町では、「今日行けるお店か」を判断できる営業時間・定休日・駐車場といった情報を、探しやすい形で出しておくことが軸になると考えられます。
江府町:町外へ働きに出る人が多く、来訪者の動きも変わりやすい
江府町は製造業の生産額が3町のなかで突出しており、大手メーカーの飲料水工場など、水関係企業の誘致による部分が大きいとされています*1。一方で、町内に住む就業者・通学者の約41%が他市町村へ通勤・通学しています*1。
主要観光地の入込客数は、令和元年の14.7万人から令和5年は6.5万人へ減りました*1。町外で働く住民の買い物先は町外に分散しやすく、来訪者の数も年によって動きます。町内の店にとっては、奥大山方面へ向かう人が立ち寄る理由を、町外の人が見つけやすい形で用意しておくことが軸になりそうです。
*1 引用元:鳥取県西部総合事務所 日野振興センター:日野郡の現状(令和6年度版)
*2 引用元:ふるさと鳥取県定住機構:日南町(とっとり移住定住ポータルサイト)
町外の人に届けるために、ホームページで整えたい3つのこと
3町の違いが見えたところで、ホームページで何を整えるかを見ていきます。町ごとに軸は違っても、町外の人に届けるうえで共通して押さえたい点は3つあります。
出発前に判断できる基本情報を整える
日南町には、携帯電話の不感地区が3地区7集落あります*1。一方で、光ファイバーは3町とも全域で整備済みです*1。現地で調べにくい場所がある反面、自宅や宿では情報を確認できる環境は整っています。
そのため、営業時間・定休日・アクセス・駐車場・臨時休業のお知らせなど、出発前に判断できる情報を、スマートフォンで見やすい形で載せておくことが大切です。大雨などで事前に通行規制が入る区間も郡内に14区間あるため*1、天候による営業変更をすぐ告知できるお知らせ欄があると、来訪前の不安を減らせると考えられます。
「ここで買う・行く理由」が伝わる中身にする
県の資料では、日野郡は近隣の観光地に比べて大規模な集客施設が乏しい一方、自然景観や食、歴史・文化といった地域資源に恵まれていると整理されています*1。大きな施設で人を呼べない分、個々の事業者が「なぜここなのか」を伝える役割は大きくなります。
商品やサービスの背景(産地・作り手・こだわり)、実際の写真、注文や予約の方法を、ホームページにひとまとまりで載せておくと、町外の人が比較して選ぶ材料になります。産直品や加工品であれば、購入方法まで同じページで完結できると、来訪できない人にも届けられます。
検索とGoogleマップの両方で見つけてもらう
町外の人は、「日野郡 ランチ」「江府町 カフェ」のように地名を含めて検索し、地図アプリで場所を確認してから移動する流れが一般的です。そのため、ホームページだけでなく、Googleマップに表示される店舗情報(Googleビジネスプロフィール)の内容も、営業時間や電話番号を含めてホームページと揃えておく必要があります。
地図では閉店扱い、ホームページでは営業中、といった食い違いがあると、来訪前に離脱される原因になりかねません。3つの場所で同じ情報が見える状態が、町外の人に届く近道です。
ここまでの整備は、大がかりな作り直しをしなくても、基本情報の見直しから着手できます。ただ、3町それぞれの事情に合わせて何から手を付けるべきか、迷う場合もあるのではないでしょうか。町外への発信は、整えたところから見つけてもらいやすくなっていく性質があります。そこで、こうした整備をどのような体制で進められるか、own.の対応内容を見ていきます。
*1 引用元:鳥取県西部総合事務所 日野振興センター:日野郡の現状(令和6年度版)
日南・日野・江府でホームページを作るなら、own.が対応できること
この記事で見てきたように、日野郡では、町外の人に向けて「出発前に判断できる情報」「選ばれる理由」「検索と地図での見つかりやすさ」を整えることが課題になります。own.は、ホームページ制作とあわせてSEO・MEOも一体で対応しており、制作から公開後の運用まで一貫してサポートできる体制です。
たとえば、営業時間やお知らせを事業者ご自身で更新しやすい作りにしたうえで、Googleマップの店舗情報とホームページの内容が食い違わないよう整理する、といった進め方ができます。日南町の産直品のように購入方法まで伝えたい場合や、日野町のように昼間の来訪者向けの情報を優先したい場合など、町ごとの事情に合わせて優先順位を組み立てられる点も特長です。
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鳥取のホームページ制作を見る →よくある質問
ここからは、日野郡でweb集客を進めるうえで気になりやすい点を、Q&A形式でまとめます。
町内の常連のお客さまが中心であれば、すぐに必要とは感じにくいかもしれません。ただ、町外から訪れる人や、新しく町に来る人は、まず検索して情報を探します。そのとき見つからなければ、選択肢に入りにくくなります。小規模な事業所ほど、基本情報だけを載せたコンパクトなホームページから始める形が現実的です。
own.のホームページ制作は、最低16.5万円(総額)から対応可能です。これは必要最小限のページ構成で始める場合の目安で、ページ数、予約や通販といった機能の有無、写真撮影や文章作成の範囲などによって金額は変わります。ご自身の事業でどこまで必要かを整理したうえで、お見積もりの際に確認できます。
店舗や施設に足を運んでもらいたい場合は、Googleマップの店舗情報を整えることが最初の一歩になりやすいです。通販や問い合わせが中心なら、ホームページの検索対策から考える方法もあります。
町内の常連のお客さまだけを見れば、インターネットを使わない方も多いかもしれません。ただ、web集客が狙うのは、町外から訪れる人や購入する人、親の暮らす町を調べる家族など、町の外にいる人たちです。チラシや口コミとは役割を分けて考えると、無理なく取り入れられます。
まとめ
日野郡は人口減少と高齢化が進み、町内の顧客だけで商売を続けるのが難しくなりやすい地域です。だからこそ、町外から訪れる人・買う人に向けて、出発前に判断できる基本情報、選ばれる理由、検索と地図での見つけやすさを整えることが、集客の軸になります。日南町は購入者や来訪者、日野町は昼間に訪れる人、江府町は奥大山方面への立ち寄りと、町ごとに届けたい相手が違う点も押さえておきたいところです。
大がかりなリニューアルをしなくても、営業時間やアクセスといった基本情報の見直しから始められます。町外に向けた発信は、まだ十分に手が付けられていない事業者も多いと考えられる分、整えたところから見つけてもらいやすくなる余地があります。
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