求人サイトに掲載しても、ハローワークに出しても、なかなか応募が集まらない——。鳥取のように人手不足が続く地域では、こうした状況は珍しくありません。求人票の書き方を工夫すれば解決すると思われがちですが、原因は本当にそこだけにあるのでしょうか。求人の応募が来ない原因を調べていくと、「求人票そのもの」よりも、その手前にある会社の”見え方”に理由が隠れているケースが多く見えてきます。この記事では、鳥取で応募が集まりにくい背景と、採用に効くホームページ(採用ページ)の役割、そして小さく始める方法を整理しました。
この記事の要約
- 鳥取県の有効求人倍率は1.27倍(全国平均1.19倍)で、企業が「選ばれる側」に回っています
- 求職者の9割前後が応募前に会社を検索・下調べしており、情報が出てこない会社は候補から外れてしまいます
- 立派な採用サイトは不要で、仕事内容・働く人の顔・職場の雰囲気などを載せた採用ページ1枚から始めれば効果が期待できます
目次
鳥取で「応募がこない」のは、あなたの会社だけではありません
まず前提として、いまの鳥取は企業が「選ばれる側」に回っている、という事実があります。
鳥取労働局の発表では、2025年12月の鳥取県の有効求人倍率は1.27倍で、全国平均の1.19倍を上回る水準が続いています。これは求職者1人に対して1件以上の求人がある状態、つまり「人を選ぶ」よりも「求職者に選んでもらう」局面だということです。
人口規模の小さい鳥取では、少しの求人の増減が採用のしやすさに大きく響きます。だからこそ、求人票を出して待つだけでは応募が集まりにくく、「どう選んでもらうか」の工夫が結果を左右します。
出典:鳥取労働局「鳥取県内の雇用情勢」(2025年12月分、有効求人倍率1.27倍/全国平均1.19倍)
応募がこない本当の理由は「求人票の外」にある
求人票の書き方を直せば応募が増える、と考えがちです。もちろんそれも大切ですが、見落とされやすいのが「応募する前に、求職者が会社を下調べしている」という行動です。

求職者の多くは、応募前に会社を”検索”している
各社の調査を見ると、この行動はかなり定着していることがわかります。
- 転職者の90.3%が、応募前に企業の採用サイトを閲覧している(カケハシ スカイソリューションズ「採用サイトに関する意識調査」2024年)
- 20代求職者(21〜25歳)の87.0%が、応募前に採用サイトを「必ず確認する」と回答(GIG「新卒・第二新卒のキャリア観・採用サイトの活用実態調査」2025年)
- 求職者の84.8%が、企業のホームページで情報収集・企業研究を行っている(ONE「採用サイトに関する意識調査」2021年)
つまり、求人媒体で会社を見つけた人の多くが、応募ボタンを押す前に「この会社、実際どうなんだろう」と検索して確かめています。
検索して「何も出てこない会社」は候補から外れる
このとき、会社名で検索しても情報がほとんど出てこない、あるいはホームページが古いまま更新されていないと、求職者は不安を抱きます。
調査では、採用に特化した情報がない場合、約70%の求職者が「欲しい情報が見つからず調べる意欲が下がる」「他社との違いがわからず興味を持ちにくい」と感じ、そのまま「応募に至らない」ケースもあると報告されています(カケハシ スカイソリューションズ、2024年)。
求人票は魅力的なのに応募が来ない場合、実はこの”下調べ”の段階で離脱されている可能性があります。「作ったのに問い合わせが来ない」という似た構造の悩みについては、こちらの記事でも詳しく取り上げています。
採用ページ(ホームページ)が応募につながる3つの理由
では、なぜホームページの採用ページが効くのか。理由を3つに整理します。
1. 求人票に書ききれない「働く環境」を伝えられる
求人票は文字数もフォーマットも限られています。一方でホームページなら、仕事の一日の流れ、実際に働く人の顔や声、職場の雰囲気まで、写真や文章で自由に伝えられます。求職者がいちばん知りたいのは「仕事内容」と「そこで働くリアルな姿」だと各調査が示しています。
2. 応募前の不安を減らし、応募のハードルを下げる
「どんな人が働いているのか」「入社後に何をするのか」が事前にわかると、求職者の不安は小さくなります。不安が減れば、応募の心理的なハードルも下がります。採用ページは、応募を迷っている人の背中をそっと押す役割を担います。
3. 採用ページがあるだけで、会社の印象が良くなる
採用ページの有無そのものが、企業イメージに影響するという調査もあります。ONEの調査では、採用サイトのある企業のほうをポジティブに感じる求職者が62.4%にのぼりました。しっかり情報を発信している会社は、それだけで「ちゃんとした会社だ」という安心感につながります。
出典:ONE「採用サイトに関する意識調査」(2021年、採用サイトのある企業をポジティブに感じる62.4%)/マイナビ「ホームページに関する意識調査」(求職者の99.2%が企業HPを閲覧)
自社の採用ページについて相談してみたい方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
鳥取の中小企業が採用ページに載せたい5つの要素
立派なサイトである必要はありません。まずは次の5つを、正直に、具体的に載せることを意識してみてください。
- 仕事内容の具体:抽象的な言葉ではなく、実際の一日の流れや担当業務まで
- 働く人の顔と声:社員インタビューや写真で「一緒に働く人」が見える状態に
- 職場の雰囲気:飾らない日常の写真が、いちばん信頼される情報になります
- 待遇・条件を正直に:良いことだけでなく、課題や克服中の点も添えると誠実さが伝わります
- 応募のしやすさ:スマホから数タップで応募できる導線を用意する
「自分たちが伝えたいこと」ではなく「求職者が知りたいこと」を起点に組み立てるのがコツです。
「立派な採用サイト」より、まず1ページから
ここまで読んで、「新しく採用サイトを作るのは大変そう」と感じたかもしれません。ですが、いきなり本格的なサイトを構える必要はありません。
すでにホームページをお持ちなら、そこに採用ページを1枚追加するだけでも効果は期待できます。まだホームページがない場合は、会社の基本情報と採用ページをセットで用意するところから始めれば十分です。これから会社を立ち上げる方は、開業日から逆算したホームページ準備のスケジュールも参考になると思います。
大切なのは、完璧さよりも「検索したときに、ちゃんと情報が出てくる状態」をつくること。求職者が応募前に会社を調べたとき、そこに誠実な情報があるかどうかが、応募の分かれ道になります。
まとめ
鳥取で求人の応募が集まりにくいのは、有効求人倍率が示すとおり、企業が「選ばれる側」に回っているからです。そして応募がこない原因の多くは、求人票そのものより、応募前の”下調べ”で会社の情報が見つからないことにあります。
- 求職者の9割前後が、応募前に会社を検索・下調べしている
- 情報が出てこない会社は、そこで候補から外れてしまう
- 採用ページは「働く環境」を伝え、不安を減らし、会社の印象を高める
- 立派なサイトでなくていい。まずは採用ページ1枚から
求人の応募でお悩みの鳥取の事業者さまへ。採用に効くホームページづくりについては、ホームページ制作のサービスページでご案内しています。まずは気軽にご相談いただければと思います。
よくある質問
求人票の書き方も大切ですが、多くの求職者は応募前に会社名で検索して下調べをしています。そこで情報が出てこないと、求人票がどれだけ魅力的でも応募に至らないことがあります。
はい。すでにホームページがあるなら、採用ページを1枚追加するだけでも効果が期待できます。まだホームページ自体が無い場合は、会社の基本情報と採用ページをセットで用意するところから始めれば十分です。
仕事内容の具体、働く人の顔と声、職場の雰囲気、待遇・条件、応募のしやすさの5つです。立派なデザインより、求職者が知りたいことを正直に伝えることが優先です。
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