鳥取で商売をしていると、新しい取引先とのつながりは、たいてい「紹介」から始まります。だからこそ「うちは紹介で回っているから、ホームページなんていらない」と考える事業者の方も少なくありません。ただ、紹介や名刺交換はあくまで「きっかけ」に過ぎず、その感覚は半分は正しくて半分は惜しいのではないでしょうか。そのあとに相手が何をするか——そこにホームページの本当の役割が隠れています。紹介の後に相手が会社名で検索したとき、何が見えるかが信頼を裏付けるか不安に変えるかを分けます。この記事では、鳥取のBtoB(企業間取引)で取引先の信頼を得るために、ホームページがどう効くのかを整理しました。
この記事の要約
- 取引先は紹介や名刺交換のあと、必ずと言っていいほど会社名で検索します。BtoB調査でも「企業のWebサイト」が最も参考にされる情報源です
- 会社概要・事業内容と実績・人柄・連絡先の分かりやすさの4点が、取引先が信頼を測るポイントです
- 更新が止まっている・情報が古い・スマホで崩れるホームページは、無いよりかえって不信感を与えることがあります
目次

鳥取のBtoBは「紹介」で回る。でも、それだけでは完結しない
地方の商売は、横のつながりで成り立っている部分が大きいです。同業や取引先どうしの口コミ、地域の集まり、昔からの付き合い。県外の大都市に比べれば、「知らない会社にいきなり発注する」というケースはむしろ少ないかもしれません。
この「紹介文化」は、鳥取の事業者にとって間違いなく強みです。ただ、ひとつだけ見落とされがちなことがあります。それは、紹介はゴールではなく入口だということです。
「〇〇さんが薦めてくれたから」で話は始まりますが、実際に取引を決めるのは相手の会社です。特に、ある程度まとまった金額が動くBtoBの取引では、担当者ひとりの一存では決まりません。上司や経営者に「この会社で大丈夫か」を説明する場面が、必ずどこかで発生します。
そのとき、紹介してくれた人の顔だけでは足りません。相手は、あなたの事業を「自分の目で確かめられる材料」を探します。
紹介や名刺交換の”次”に、相手は必ず会社名で検索している
名刺を受け取ったあと、あるいは「いい業者がいる」と聞いたあと、多くの人がまずやることは決まっています。スマホやパソコンで、その会社名を検索することです。
これは感覚的な話ではなく、調査データにも表れています。トライベック・ブランド戦略研究所が毎年実施している「BtoBサイト調査」では、仕事で製品やサービスを選ぶときに最もよく参考にする情報源は「企業のWebサイト」であり、ほかの情報源を大きく上回っている、という結果が続いています(2025年調査)。取引先を見極める入口として、Webサイトが真っ先に見られているということです。
この傾向は年々強まっています。2026年にIDEATECHが行ったBtoB大型購買の実態調査でも、購買プロセスの約4割近くが、営業担当者と接触する前の段階ですでに進んでいたと報告されています。つまり、相手はこちらが売り込みを始めるより前に、自分たちで情報を集めて判断を進めているのです。
さらに、取引の前に相手企業の与信(支払い能力や信用)や、いわゆる反社チェックを行う会社も増えています。その第一歩として、取引先やその代表者の名前をインターネットで検索するのは、今や一般的な実務です。
まとめると、鳥取であっても、紹介された「後」に、相手は必ずと言っていいほどあなたを検索している。そのときにホームページがどう見えるかが、生まれかけた信頼を裏付けるか、それとも不安に変えてしまうかを分けます。
・トライベック・ブランド戦略研究所「BtoBサイト調査2026」(2025年調査/仕事上の製品・サービスの情報源)
・株式会社IDEATECH/デマジェン総研「BtoB大型購買プロセスに関する実態調査」(2026年)
取引先はホームページの「どこ」で信頼を測っているか
では、検索してたどり着いたホームページで、相手は何を見て「この会社は信頼できそうだ」と判断しているのでしょうか。取引先の目線に立ったときに押さえておきたいポイントを、4つに整理します。
1. 会社概要——「どこの誰か」がはっきりするか
取引先がまず確かめたいのは、実体のある事業者かどうかです。所在地、代表者名、事業を始めた時期、連絡先。こうした基本情報がきちんと載っているだけで、安心感はまったく違います。
特に地方の取引では、「鳥取のどのあたりにある事業者か」がわかることに意味があります。近ければ「何かあればすぐ会える」という信頼につながりますし、地域が明記されていること自体が、腰を据えて商売をしている証にもなります。
2. 事業内容と実績——具体的に何ができるのか
「Web制作をしています」だけでは、相手は自分の依頼が頼めるかどうか判断できません。どんな業種の、どんな案件を手がけてきたのか。できるだけ具体的に示されているほど、相手は自分の状況に当てはめて考えられます。
実績は、必ずしも数が多い必要はありません。ひとつでも、内容がていねいに書かれた事例があれば、それが強い裏付けになります。
3. 考え方・「人」が見えるか
これは、地方のBtoBでこそ効くポイントです。都市部の大きな取引と違い、地方の商売は最終的に「人」で決まる場面が多い。どんな考えで仕事をしているのか、どんな人がやっているのかが伝わると、紹介で生まれた「良さそう」という印象が、「この人になら頼めそうだ」という確信に変わります。
顔写真や代表者の言葉、仕事に対する姿勢——こうした「人」の要素は、名刺や紹介だけでは伝えきれない部分を補ってくれます。
4. 連絡のとりやすさ
意外と見落とされがちですが、問い合わせ先が明確かは信頼に直結します。電話番号やお問い合わせフォームがすぐ見つかるか、返信をもらえそうな窓口があるか。「連絡してもいいんだ」と相手に思ってもらえる状態になっているかどうかが、次の一歩を左右します。
自社のホームページが取引先にどう見えているか確認したい方は、お問い合わせフォームからご相談ください。
逆に、信頼を損なうホームページの特徴
ここまで「ホームページがあると信頼につながる」という話をしてきましたが、注意点があります。中途半端なホームページは、無いよりかえって印象を悪くすることがある、ということです。
具体的には、次のような状態です。
- 更新が何年も止まっている:「お知らせ」の最終更新が数年前だと、「今も営業しているのだろうか」と不安を持たれます。
- 情報が実態と違う:電話番号や事業内容が古いままだと、それだけで「管理されていない会社」という印象になります。
- スマホで表示が崩れる:取引先が検索するのはスマホからのことも多く、レイアウトが崩れていると一気に信頼を損ないます。
- 問い合わせ先がわかりにくい:連絡手段が見つけづらいだけで、「取引に消極的なのかな」と受け取られることもあります。
紹介で高まった期待があるからこそ、検索した先で古びたサイトに出会うと、その落差が余計に響きます。ホームページを持つなら、「今も、きちんと動いている」状態を保つことが前提になります。
鳥取の商習慣に合ったホームページとは
鳥取のBtoBにおけるホームページは、大都市のような「大量の見込み客を集める装置」である必要はありません。むしろ本質は、紹介や名刺交換で生まれた信頼を、検索した相手が確かめたときに裏付けてくれる場所であることです。
言い換えれば、ホームページは「動く名刺」であり、「信用の裏付け」です。派手さよりも、どこの誰が、何を、どんな姿勢でやっているのかが、きちんと伝わること。地方の顔の見える商売だからこそ、その一貫性が効いてきます。
紹介文化という鳥取の強みは、ホームページと組み合わせることで、さらに活きます。「紹介 → 検索 → 安心 → 取引」という流れを、途中で途切れさせないこと。それが、地元で長く信頼される事業者になるための、地味だけれど確かな土台だと私は考えています。
「取引先に見てもらえるホームページを整えたい」「今あるサイトが信頼につながっているか見てほしい」といったご相談があれば、ホームページ制作サービスからお気軽にお問い合わせください。鳥取で商売をする一事業者として、同じ目線でお手伝いします。
よくある質問
紹介はあくまで「きっかけ」です。多くの取引先は紹介の後に会社名で検索するため、そこで確認できる情報が無いと、生まれた信頼が裏付けられません。
会社概要(実体の有無)、事業内容と実績、代表者の考え方や人柄、連絡先の分かりやすさの4点が主なポイントです。
はい。更新が長期間止まっている、情報が古い、スマホで表示が崩れるといった状態は、無いよりもかえって不信感を与えることがあります。
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