南部町・伯耆町・日吉津村は、いずれも米子市のとなりにある町村で、米子の店と同じ生活圏の中で商売をしている事業者も少なくありません。ただ、お客さんは町名ではなく「米子 〇〇」「大山 〇〇」と検索することが多く、町内の店がそもそも候補に入らないまま、比較が終わっているケースもあります。この地域でweb集客を考えるなら、町名だけでなく米子・大山との位置関係を伝え、町ごとの客層に合わせてホームページの入口を整えることが有効です。南部町・伯耆町・日吉津村で店や事業を営み、web集客の見直しを考えている方に向けて、3つの町村の違いと、ホームページで整えたいことをまとめました。
この記事の要約
- 3つの町村はいずれも「米子」「大山」の名前で探されやすく、町名だけの発信ではweb集客の入口に立てない
- ホームページとGoogleマップには、町名とあわせて米子・大山との位置関係を書くのが有効
- 日吉津は買い物ついでの人、南部は住民と花回廊の来訪者、伯耆は住宅地の住民と大山の観光客と、最初に見せる情報を町ごとに変えるのが近道
- 米子の店と比べられても、となり町ならではの強みを言葉にすれば選ばれる余地は十分にある
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米子のとなりにある3つの町村、検索のされ方はどう違う?
南部町・伯耆町・日吉津村は、どれも米子市と境を接している町村です。令和2年の国勢調査では、鳥取県内で前回調査より人口が増えたのは日吉津村だけでした。南部町(10,323人)と伯耆町(10,696人)は前回より減ったものの、1万人ほどの人口を保っています*1。
鳥取県の観光統計では、この3つの町村は独立したエリアとして扱われていません。日吉津村は米子市と合わせて「米子・皆生温泉周辺」に、南部町と伯耆町は大山町や江府町などと合わせて「大山周辺」というエリアに含まれています。同じ統計では、県内から観光地を訪れる人の約9割が自家用車で移動していることも示されています*2。
この区分けは、町の外の人がこの地域をどう見ているかにも近いと考えられます。店を探すときに入力するのは「南部町 ランチ」より「米子 ランチ」、「伯耆町 宿」より「大山 宿」になりやすく、車で動く人は「米子から何分か」「大山に行く途中か」という感覚で行き先を選んでいるはずです。
つまり3つの町村の事業者は、「町名では探されにくい」という共通の前提の上で商売をしています。ただ、どんなお客さんが来るかは町村ごとに違うため、次は1つずつ見ていきます。
*1 引用元:米子市:令和2年国勢調査の結果について(令和5年1月作成)
*2 引用元:鳥取県:令和6年観光客入込動態調査結果(令和7年8月発行)
日吉津村:小さな村に、村の外から人が集まる
日吉津村は鳥取県で唯一の村で、面積はおよそ4.2平方キロメートルです。北は日本海に面し、残る三方を米子市に囲まれています。この小さな村の中に、王子製紙の米子工場やイオンモール日吉津といった、大きな商工業施設があります*3。
大型の商業施設がある村には、村の外から買い物に来る人が多く集まります。村内の個人店や小さな事業者にとっては、わざわざ村を目指して来る人より、「買い物のついでに寄れる店」を探している人と出会う場面のほうが多いと考えられます。そうした人は店の名前を知らないまま、地図アプリで「近くのカフェ」「近くの美容室」のように調べて行き先を決めることが多いはずです。
そのため日吉津村では、店がどこにあるのか、商業施設から寄りやすいのかといった情報が、ホームページでも特に大切になりやすいと考えられます。大型商業施設のとなりで個人店がどう選ばれるかについては、日吉津村の個人店のweb集客の記事で詳しく取り上げています。
*3 引用元:鳥取県町村会:日吉津村
南部町:住民向けの店と、花回廊に来る人向けの店
日吉津村とは違い、南部町は面積が広く、暮らしの場と観光の場が町の中で分かれています。
南部町は、2004年に西伯町と会見町が合併して生まれた町です。平地には水田が広がり、柿・梨・いちじくなどの果樹園が町の特産を支えています*4。町の東側には、大山を望む大型のフラワーパーク「とっとり花回廊」もあります。
米子に買い物に出る住民に、町内の店を思い出してもらう
米子市に近い町では、ふだんの買い物や外食を米子で済ませる住民も少なくないと考えられます。そのため町内の店は、「近くにあるのに知られていない」状態になりやすい立場にあります。
こうした店にとってホームページは、町の外から人を呼ぶ道具である前に、町内や近くに住む人に「ここにこんな店がある」と思い出してもらうための入口です。営業時間や定休日、駐車場の有無、予約の方法など、行く前に知りたいことが一目で分かるだけでも、「わざわざ米子まで出なくても、ここでいい」と思ってもらうきっかけになります。
花回廊に来た人の「ついで」を拾う
花回廊には、季節の花やイベントを目当てに、町の外から多くの人が訪れます。ただ、そうした人の多くは花回廊そのものを目的に来ていて、町内の飲食店や直売所をあらかじめ調べているわけではありません。
帰り道に「近くでご飯」「お土産」と検索したとき、候補に入れるかどうかは、Googleマップの情報とホームページがそろっているかどうかで変わります。「花回廊から車で約〇分」のように、来訪者がすでに知っている場所を基準に位置を伝えると、南部町という名前を知らない人にも距離感が伝わります。柿や梨など、南部町ならではの特産品を扱っている店であれば、その点を前に出すことも「ここに寄る理由」になります。冬のイルミネーションの時期に営業時間をどう見せるかは、とっとり花回廊の周辺店舗のweb集客の記事でまとめています。
*4 引用元:鳥取県町村会:南部町
伯耆町:米子に近い住宅地と、大山観光の2つの顔
伯耆町も、南部町と同じく米子市に接する町ですが、町の中で客層がはっきり分かれているのが特徴です。
米子に近い地域は、米子の生活圏として探される
町の北側、米子市寄りの地域(旧岸本町の周辺)には住宅地も広がり、米子とのつながりが強い暮らしの場になっています。ここで商売をする店のお客さんは、米子市内の店と同じ感覚で見比べながら、行き先を選んでいると考えられます。
そのため検索でも「米子 〇〇」のように米子を基準に探されやすく、ホームページやGoogleマップでは、米子のどのあたりから近いのかを伝えることが大切になります。住所だけを載せるより、「米子市の南どなり」「米子の中心部から車で約〇分」と書いたほうが、読み手が自分の家からの距離を思い浮かべやすくなります。
大山の西側のふもとは、「大山」で探される
一方、町の東側は大山の西側のふもとにあたり、観光地としての顔を持っています。天空リフトがある桝水高原や、植田正治写真美術館などの観光施設があるほか、西日本でも最大規模とされる「大山ペンション村」と、ロッジタイプの「アイノピアペンション村」という2つのペンション村もあります*5。
この地域を訪れる人は、「伯耆町」という町名より「大山」を目的地として検索するのが自然です。宿や飲食店、体験施設であれば、「大山 ペンション」「大山 ランチ」と探す人に見つけてもらえるかどうかが入口になります。同じ町の中でも、北側の住宅地にある店と、大山のふもとにある店とでは、ホームページで意識する地名もお客さんも違ってくるということです。
*5 引用元:伯耆町:大山観光ガイド(伯耆町観光サイト)
南部・伯耆・日吉津の事業者がホームページで整えたい2つのこと
3つの町村を見てくると、共通しているのは「町名では探されにくい」ことで、違っているのは「誰が、どんな目的で来るか」です。では、この2つを踏まえると、ホームページでは具体的に何を整えればよいのでしょうか。ここからは、3つの町村の事業者に共通して取り組みやすい2つのことを見ていきます。
「米子」「大山」で探す人に見つけてもらえるよう、地名の書き方を整える

1つ目は、ホームページとGoogleマップ(Googleビジネスプロフィール)に書く地名の整え方です。
ホームページでは、住所の町名だけでなく、「米子市のとなり」「米子駅から車で約〇分」「大山のふもと」のように、お客さんがすでに知っている地名を使って位置を説明します。トップページや店舗情報、アクセスのページにこうした言葉が入っていると、「米子」「大山」で検索した人にも見つけてもらいやすくなります。ただし、実際の所在地と違う地名を並べて米子の店のように見せるのは、来てくれた人の期待とずれてしまうため避けたほうがよいでしょう。あくまで「どこにあるか」を分かりやすく伝えるための書き方です。
Googleマップでは、正しい住所と営業時間、定休日、店内や外観の写真をそろえたうえで、紹介文にも米子や大山との位置関係を一言添えておきます。車で動く人は地図アプリで行き先を決めることが多いため、ホームページとGoogleマップの情報が食い違わないようにしておくことも大切です。営業時間を変えたときに片方だけ直し忘れると、せっかく来てくれた人をがっかりさせてしまいます。
町ごとの客層に合わせて、ホームページで最初に見せる情報を変える
2つ目は、ホームページを開いたときに最初に目に入る情報を、町ごとの客層に合わせることです。
日吉津村の店であれば、買い物のついでに寄る人を想定して、場所と営業時間、商業施設からの寄りやすさを最初に見せます。南部町の店であれば、町内や近くに住む人には「いつ行けるか」「予約はどうするか」を、花回廊の来訪者には「花回廊からの距離」や「ここでしか買えないもの」を分けて伝えると、どちらのお客さんも迷わずに済みます。伯耆町の店であれば、米子寄りの住宅地に住む人と、大山を訪れる観光客のどちらが主なお客さんなのかを決め、トップページの入口をそちらに合わせます。
すべてのお客さんに同じ情報を同じ順番で見せるより、「このお店は自分向けだ」と数秒で分かる入口を作るほうが、検索結果を見比べている段階で選ばれやすくなります。
となり町の事業者こそ、今ホームページを整えておきたい理由
ここまでの2つは、見つけてもらい、選んでもらうための具体的な手順です。一方で、「どうせ米子の大きな店には勝てない」「常連さんで回っているから今のままで十分」と感じて、ホームページを後回しにしている事業者も少なくないと考えられます。ここでは、そうした感覚とは逆に、となり町だからこそ今のうちに整えておきたい理由を2つ挙げます。
米子の店と比べられても、「となり町の店」だから選ばれる理由を言葉にする
米子の店と比べられることは、必ずしも不利なことばかりではありません。駐車場に停めやすい、混みにくくて待たずに済む、地元でとれた柿や梨を使っている、大山の景色の中で過ごせるなど、となり町の店だからこそ持っている強みはたくさんあります。
ただ、こうした強みはお店の人にとって当たり前すぎて、言葉にされないままになりがちです。ホームページで「米子から少し足を延ばす価値」を具体的に書いておけば、検索で米子の店と並んだときにも、選ばれる理由として読んでもらえます。まだ多くの店が発信していない今のうちに言葉にしておくことは、それだけで差になると考えられます。
新しく住み始めた人ほど、まず検索で店を探す
3つの町村には、新しく暮らし始める人もいます。先ほど触れたとおり、令和2年の国勢調査では日吉津村の人口が前回より増えています*1。南部町も、県内外からの移住が増えることを見込んだ人口の目標を掲げ、移住定住の取り組みを強めていく方針を示しています*6。
長く住んでいる人は、口コミや人づてに店を知っています。一方、引っ越してきたばかりの人や子育て世帯は、地域のつながりがまだ少ないため、まず検索や地図アプリで店を探すと考えられます。そのときにホームページやGoogleマップの情報が整っていなければ、家の近くにある店でも候補に入らないまま、米子の店が選ばれてしまうかもしれません。
今は常連さんで回っていても、お客さんの世代や顔ぶれは少しずつ入れ替わっていきます。新しく来た人との最初の接点を今のうちに用意しておくことは、数年先の常連さんを増やす準備にもなります。
*1 引用元:米子市:令和2年国勢調査の結果について(令和5年1月作成)
*6 引用元:南部町:南部町人口ビジョン
南部・伯耆・日吉津でホームページを作るならown.
とはいえ、ここまで見てきたことを自分の店に当てはめて形にするのは、日々の仕事と並行すると手が回らないこともあるかもしれません。
own.は鳥取を拠点に、ホームページ制作とあわせて、SEO・MEOなどweb集客の対策や、Googleマップの情報の整備まで一体で対応しています。この記事で触れた「米子・大山との位置関係をどう書くか」「町の住民向けと観光客向けで入口をどう分けるか」といった点も、ホームページを作って終わりにせず、公開後の集客まで見据えて一緒に整理していくことができます。
また、ホームページは公開して終わりではありません。季節ごとの営業時間の変更や、花回廊・大山のシーズンに合わせたお知らせの更新に加え、公開後の検索順位やアクセス状況を見ながらの見直しまで、続けて相談できる体制をとっています。南部町・伯耆町・日吉津村のように、町名だけでは探されにくい地域だからこそ、検索のされ方から逆算したホームページづくりとweb集客をあわせてお手伝いします。
ホームページ制作・web集客でお悩みの方は、own.までお気軽にご相談ください。
鳥取のホームページ制作・web集客について相談する →よくある質問
必要と考えられます。町名で探す人が少ない地域ほど、「米子」「大山」など周りの地名で探す人に見つけてもらう工夫が欠かせません。ホームページがあれば、位置関係やお店の強みを自分の言葉で詳しく伝えられるため、検索で他の店と並んだときにも比べてもらいやすくなります。
Googleマップは、場所や営業時間を伝えるにはとても便利です。ただ、紹介文や写真だけでは、お店のこだわりや、住民向けと観光客向けのどちらに強いのかといった情報までは伝えきれません。Googleマップで見つけてもらい、ホームページで詳しく知ってもらう、という組み合わせで考えると、それぞれの役割が分かりやすくなります。
own.のホームページ制作は、最低16.5万円(総額)から対応しています。金額は、ページ数や、予約フォーム・お知らせの更新機能を付けるかどうか、写真や文章の用意をどこまで任せるかによって変わります。まずは必要なページと機能を整理したうえで見積もりを出すため、予算に合わせた進め方も相談できます。
最初から両方のページを完璧にそろえる必要はありません。主なお客さんがどちらかを決めてトップページの入口をそちらに合わせ、もう一方にはアクセスのページやお知らせで補足する、という形から始められます。反応を見ながら少しずつページを増やしていけば、無理なく整えられます。
まとめ
南部町・伯耆町・日吉津村は、どれも米子市のとなりにあり、町名より「米子」「大山」で探されやすい地域です。その一方で、買い物ついでの人が集まる日吉津村、住民と花回廊の来訪者がいる南部町、住宅地と大山観光の2つの顔を持つ伯耆町と、お客さんの顔ぶれは町村ごとに違います。
ホームページでは、米子・大山との位置関係を伝えて見つけてもらう入口を作り、町ごとの客層に合わせて最初に見せる情報を変えることが、選ばれるための近道です。
となり町の小さな店ほど、自分の強みを言葉にして発信できている店はまだ多くありません。大がかりなリニューアルでなくても、店の場所の書き方やトップページの入口を見直すところから始めれば、米子の店と並んだときに選ばれるきっかけは十分に作れます。
同じ鳥取県西部の日野郡(日南町・日野町・江府町)については、日南・日野・江府の事業者のweb集客の記事で取り上げています。