水木しげるロード周辺の飲食店でも、写真やメニューを整えたGoogleマップは珍しくなくなってきました。ただ、境港を訪れる観光客の顔ぶれは変わりつつあり、国内客向けの対策だけでは拾いきれない場面も出てきています。観光客の伸びを来店につなげるには、海外からの視点を踏まえたマップ対策の見直しが有効です。境港で飲食店を営み、観光客の来店をもっと増やしたいと考えている方に向けて、見落としがちな注意点をまとめました。
この記事の要約
- 水木しげるロードの観光客数は回復し、外国人観光客の伸びは全国トップクラス
- Googleマップの基本対策(写真・メニュー・口コミ返信)は多くの店舗ですでに整っている
- 決済方法の見える化・翻訳の壁・マップ以外の入り口という3つの盲点が来店機会を逃す原因になりやすい
- 口コミの自動翻訳だけでは埋まらない情報のギャップを、店舗側で補う工夫が必要
目次
境港・水木しげるロードは、観光客数もインバウンドも伸びている
水木しげるロードの観光入込客数は、コロナ禍で大きく落ち込んだ後、2024年の水木しげる記念館リニューアルを機に回復が続いており、2025年は194万人を超えました*1。
一方で、この商店街には以前から「滞在時間が短く、宿泊客が少ない」「エリア内の周遊が不足している」という指摘もあります*2。観光客そのものは戻ってきていても、個別の店舗まで足を運んでもらえるかどうかは、また別の課題だと考えられます。
*1 引用元:水木しげるロード(Wikipedia):観光入込客数に関する記述
*2 引用元:観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~:テーマ商店街と観光~水木しげるロード~(鳥取県境港市)
インバウンドの伸びは、実は全国トップクラス
商店街全体の集客に加えて、境港は外国人観光客の増加ペースでも際立った動きを見せています。ナビタイムジャパンの分析によると、2025年夏(6〜8月)に訪日外国人の滞在が増加した市区町村のランキングで、境港市は全国1位(前年同期比約2.83倍)でした。水木しげるロード周辺と境港水産物直売センターでの滞在が多く、映画化された『ゲゲゲの鬼太郎』の台湾・香港での公開や、米子空港への台湾直行便就航(2025年5月)が背景にあると見られています*3。
つまり境港の店舗にとって、これから狙うべきなのは国内客だけではなく、韓国・台湾・香港をはじめとした海外からの旅行者ということになります。今のGoogleマップ対策が、その層にもきちんと届いているかどうかを、あらためて確認しておきたいところです。
*3 引用元:トラベルボイス(観光産業ニュース):2025年夏のインバウンド人気上昇エリア、鳥取県境港市がトップ、山陰、南九州、沖縄が上位、ナビタイムが分析
境港の店舗のGoogleマップは、実は基本的な部分はできている
水木しげるロード周辺の飲食店のGoogleマップを見比べてみると、上位に表示されている店舗ほど、外観や料理の写真が充実し、メニューも確認でき、口コミへの返信もこまめに行われているケースが多く見られます。基本的なMEO対策という意味では、すでに一定の水準に達している店舗が少なくないというのが実態に近いようです。
ただし、これはあくまで日本人の目線で見たときの話です。海外から訪れる旅行者にとって、同じプロフィールが同じように「十分」と映るかどうかは、また別の話になってきます。
海外からの目線に立つと見えてくる、3つの見落としがちなポイント

国内客の目には問題なく映るGoogleマップのプロフィールでも、海外からの旅行者を基準に見直すと、意外な盲点が浮かび上がってきます。ここでは3つに絞って見ていきます。
決済方法が「見える化」されていない
海外からの旅行者は、来店前に決済手段を確認してから店を選ぶ傾向があります。現金しか使えない店なのか、クレジットカードや各種QRコード決済に対応しているのかは、Googleビジネスプロフィールの支払い方法欄に登録しておかないと、旅行者からは店を訪れるまで分かりません。境港のように現金・キャッシュレスが混在しやすいエリアでは、この項目が空欄のままになっている店舗も見かけます。空欄は「対応していない」と受け取られやすく、候補から外れる一因になっていると考えられます。
口コミは自動翻訳されても、店の情報そのものは翻訳されない
Googleマップの口コミは自動翻訳される仕組みが整っており、旅行者が読む分には以前ほど言語の壁を感じにくくなっています。ただし、これはあくまで口コミ本文の話です。営業時間の補足(臨時休業や時短営業の告知)、メニュー名や注意書き、写真に写り込んだ日本語の張り紙などは翻訳の対象外で、旅行者からは読み取れないまま残ります。口コミが翻訳されているからといって、店の情報がすべて伝わっているとは限らない、という点は見落とされやすいところです。
Googleマップ以外の入り口に情報が出ていない
海外からの旅行者、特に台湾や香港からの旅行者は、渡航前にGoogleマップだけでなく、Trip.comのような旅行系プラットフォームで飲食店を調べる傾向があります。実際に水木しげるロード周辺の飲食店も、こうした海外系の旅行プラットフォーム上で個別に取り上げられている例があります。Googleマップの整備だけに力を入れていると、こうした別の入り口から探している旅行者に情報が届いていない可能性があります。
今日から確認できる、境港の店舗向けチェックリスト
ここまで見てきた3つの盲点は、いずれもGoogleビジネスプロフィールの管理画面を開けば、その場で確認できる内容です。手を動かす順番の目安として、以下から始めてみてください。
- Googleビジネスプロフィールの「情報」タブを開き、支払い方法の欄に、実際に使える決済手段(現金/クレジットカード/各種QRコード決済など)をすべてチェックする
- 外観・入り口・看板の写真を最新のものに差し替え、店名や場所が写真だけで分かる状態にしておく
- 営業時間の欄に、臨時休業や時短営業の予定があれば早めに反映しておく(口コミと違い、こちらは翻訳されない前提で日本語のまま伝わる情報になる)
- 「境港 グルメ」「水木しげるロード レストラン」などで実際に検索し、Trip.comのような海外の旅行者がよく使うサイトに自店の情報が出ているかを確認する
この4つを順番に確認するだけでも、今のプロフィールのどこが手薄になっているかが具体的に見えてきます。すべて自店で完結できる作業です。
よくある質問
Googleビジネスプロフィールの管理画面(Googleマップまたはビジネスプロフィールマネージャ)から、「情報」または「プロフィールを編集」の項目内にある支払い方法の設定から登録できます。現金・クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など、実際に対応している手段をすべて選択しておくと、旅行者が来店前に確認しやすくなります。
自動翻訳が対応しているのは口コミ本文のみで、営業時間の補足やメニュー内の注意書き、写真に写り込んだ張り紙などは翻訳の対象外です。口コミだけを見て「もう多言語対応はできている」と判断すると、こうした付帯情報の見落としにつながりやすいと考えられます。
多くの場合、プラットフォーム側にすでに店舗ページが自動生成されているケースがあり、まずは店名で検索して掲載の有無を確認するところから始められます。掲載がある場合は運営者アカウントの申請、掲載がない場合は各プラットフォームの店舗登録フォームから申請する流れが一般的です。
はい。Googleビジネスプロフィールの支払い方法欄への入力や、外観・入り口の写真の差し替え、営業時間欄への臨時休業情報の反映は、いずれも管理画面上で完結し、追加費用は発生しません。
まとめ
境港・水木しげるロード周辺は、観光客数の回復に加えて、外国人観光客の伸びが全国トップクラスという珍しい状況にあります。この波を実際の来店につなげられるかどうかは、店舗のGoogleマップが海外からの旅行者にとっても迷わず選べる状態になっているかどうかにかかっています。
まずは上記のチェックリストから着手してみてください。それでも対応に迷う場合は、MEO対策のサービスページからOwn.でもご相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
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