「そろそろホームページ、作ったほうがいいのかな。でも、なくても今のところ困ってないしなあ……」鳥取で個人事業主をしていると、一度はこう迷うタイミングがあると思います。ただ、SNSでも発信できるし、業種によっては予約サイトやポータルサイトだけで回ってしまうのに、わざわざお金と手間をかけてまでホームページを持つ意味があるのでしょうか。結論から言うと、業種とフェーズによりますが、判断の軸は「お金がかかるかどうか」から「作ったあと運用し続けられるか」に変わってきています。この記事では、鳥取でWeb制作をやっている私が「結局、鳥取の個人事業主にホームページはいるのか、いらないのか」を、自分の体験を交えながら業種ごとの判断まで正直にお話しします。
この記事の要約
- Web集客が本業の筆者は迷う前に作りましたが、これは特殊な立場。ほとんどの個人事業主にはもっとフラットな判断が必要です
- SNSやポータルサイトは「借りている土地」であり、資産にならない・比較の土俵で埋もれる・問い合わせの質が変わる、という3つの困りごとがあります
- 結論は業種とフェーズによりますが、判断の軸は「お金がかかるか」から「作ったあと運用し続けられるか」に変わってきています
目次
そもそも私は、迷う前に作りました
先に自分の立場を白状しておくと、私はホームページが必要かどうかで迷ったことがありません。開業したとき、迷う前にもう作っていました。
理由はシンプルで、Web集客が本業だからです。自分が「ホームページは事業の土台になりますよ」と人に勧める立場なのに、肝心の自分のサイトがないのは、さすがに筋が通らない。だから当然のように、まず作りました。
もうひとつ大きかったのがタイミングです。ちょうどClaude Codeみたいなツールで、専門知識さえあれば自分でサイトを一から組み上げられる時代になっていて。外注費をかけずに、納得いくまで自分の手で作れる環境が整っていたので、迷う余地がなかったんですよね。
とはいえ、これは「Web制作が本業だから」という、かなり特殊な立場の話です。ほとんどの個人事業主にとってはそう単純じゃないはずなので、ここから先はもう少しフラットに考えていきます。
実際にサイトを作って、何が起きたか
抽象的な「メリット」を並べる前に、私が実際に運用しているサイトで起きたことを、そのまま共有します。
私は鳥取の保護猫団体「ohana」のサイトを作って、運営もしています。公開してからまだ3ヶ月も経っていない、できたばかりのサイトです。それでも、この短い期間に、
- サイト経由でボランティアの申し込みが実際に来た
- 里親募集への問い合わせも入った
- 「団体としてサイトがある」こと自体で、信用してもらいやすくなった実感がある
という手応えがありました。
正直、まだ3ヶ月です。長期的なデータをドヤ顔で語れる段階じゃありません。でも逆に言えば、たった3ヶ月でも、サイトは「問い合わせの受け皿」としてちゃんと働いてくれたんです。SNSの投稿と違って、興味を持った人が「もっと知りたい」「関わってみたい」と思ったときに、ちゃんと行き着く場所がある。この受け皿があるかないかで、こぼれ落ちる人の数は確実に変わります。
あと「信用してもらいやすくなった」という部分。これはよそのサイトでもさんざん語られてる話なんですが、自分で運用してみて、実感として腹落ちしました。ちゃんと整ったサイトがあるだけで、「あ、しっかりした団体なんだな」と思ってもらえる。個人や小さな組織ほど、この信頼の後押しは効いてきます。
鳥取の個人事業主の、正直なところ
一方で、鳥取で周りを見渡すと、ホームページを持たずにやっている個人事業主も多いのが実際のところです。
実際どれくらいの事業者が持っているのか、公式データから推計してみた記事がこちらにあります。
ここは正直に「私の印象ですが」と断っておきますね。傾向としては、
- そもそもホームページの必要性を、あまり感じていない(考えたことがない)
- InstagramなどのSNSだけで発信を済ませている
- 美容院ならホットペッパービューティー、飲食店なら食べログ。そういうポータルサイトで集客が回っている
という方が、けっこう多い印象です。実際これらのサービスは強力で、これだけで一定の集客が成立してしまうのも事実なんですよね。だから「うちはホームページいらないかな」となる気持ちも、すごくよく分かります。
いったん一般論として:メリット・デメリットとお金の話
ここで私の主観をいったん離れて、世間でよく言われるホームページのメリット・デメリットも整理しておきます。
メリットはこのあたり。
- 信頼してもらいやすい:新しく取引を考えている人は、まずネットで相手を調べます。そこにちゃんとしたサイトがあるだけで、安心材料になる。
- 資産になる:一度作ったサイトの情報は、自分で消さない限り残り続けます。積み上げた記事や実績が、そのまま自分の財産になっていく。
- 24時間働く窓口になる:自分が寝ている間も、サイトはサービス内容や料金を伝えて、問い合わせを受け付けてくれます。
デメリットも正直に。
- お金はかかります:自作なら、サーバー代とドメイン代で年間1〜2万円くらい。制作会社に名刺代わりのシンプルなサイトを頼むと、だいたい5〜10万円から。しっかり作り込むと数十万円が相場です。
- 作って終わりじゃない:更新や運用の手間がかかります。むしろ放置されたサイトは、印象を下げることもある。
そして、意外と知られていない話をひとつ。個人事業主が銀行口座を開設したり、融資を受けたりするとき、ホームページの有無が事業実態の確認材料になることがあります。サイトがあることで提出書類が省けたり、審査がスムーズになるケースもあるんです。「集客」以外の場面でも、地味に効いてくるんですよね。
ホームページ制作の費用感や進め方について具体的に知りたい方は、お問い合わせフォームからご相談ください。
ポータルやSNSだけで済ませると、何が困る?

「予約サイトやSNSで回ってるなら、それでよくない?」という点。ここはWeb制作をやってる人間として、正直な見解を書きます。困りごとは、だいたい3つです。
1つめ、資産にならない。
SNSやポータルサイトは、言ってしまえば「借りている土地」です。アルゴリズムの変更、規約の改定、サービスの終了。こういうリスクを、自分ではコントロールできません。せっかく積み上げたフォロワーや口コミも、プラットフォーム側の資産であって、完全に自分のものにはならないんですよね。
2つめ、比較の土俵で埋もれる。
ホットペッパーや食べログは、その中で他店と横並びに比較される場所です。どうしても価格や写真の見栄えで判断されがちになる。でも自社サイトなら、「なぜ自分を選ぶべきか」を自分の言葉とデザインで伝えられます。比較の土俵から、一段降りられるんです。
3つめ、問い合わせの質が変わる。
これは実感に近い話ですが、ポータル経由の問い合わせって「とりあえず比較のために連絡した」層が多くなりがちなんです。一方、自社サイトを見て問い合わせてくる人は、「この人に頼みたい」という気持ちがある程度固まっていることが多い。成約率や単価にも、この差はけっこう効いてきます。
鳥取だからこそ、紹介文化と相性がいい
鳥取みたいな地域では、紹介の力がとても強いなと感じます。知り合いから「あそこ良かったよ」と紹介されて、仕事につながっていく。あの流れです。
ここで見落とされがちなのが、紹介された人って、その後たいてい”裏取り”をするということ。「どんな人なんだろう」「どんなお店なんだろう」と、名前で検索するんですよね。そのときに、名刺代わりになる整ったサイトがあるかどうかで、信頼への変わり方がまるで違ってきます。
紹介だけで完結しているように見えて、実は紹介のあとにサイトが信頼を固めている。この構造を考えると、「うちは紹介中心だからサイトは要らない」というのは、ちょっともったいない判断かもしれません。
結論:業種とフェーズによる。でも、判断軸は変わりました

で、結局どうなのか。私の結論は「業種とフェーズによる」です。ただ、そこで終わらせると味気ないので、業種ごとにもう少し踏み込みます。
美容師・飲食店みたいに、SNSで集客が回る業種の場合。
Instagramやポータルサイトでの集客がすでにうまくいっているなら、ホームページが「完全な集客ツール」として絶対必要かというと、そうでもないです。ただ、サービスメニューや営業情報をちゃんと確認してもらう「補助ツール」としては、あるとかなり便利。
士業・建設業・医療系みたいに、信頼性が成約に直結する業種の場合。
これは話が別です。取引額が大きかったり、相手が慎重にリサーチする業種ほど、サイトの有無が信頼を左右します。サービス内容を丁寧に伝えて、問い合わせまで導線を引けるホームページは、実質必須だと思います。
そして、ここが一番伝えたいことです。2026年のいま、判断の軸は「お金がかかるかどうか」から「作ったあと、運用し続けられるか」に変わりました。
ひと昔前は「お金がかかるから」がホームページを持たない最大の理由でした。でも、ツールの進化で制作のハードルはぐっと下がって、もうコストを言い訳にできる時代じゃなくなってきています。だからこそ問うべきは「作れるかどうか」じゃなくて、「作ったあと、更新して、活かし続けられるか」なんです。ここを考えずに作ると、次の落とし穴にハマります。
作る前に、これだけは押さえてください
最後に、注意点をひとつだけ。
ホームページは、作って終わりじゃありません。 一番もったいないのは、勢いで作って、そのまま放置してしまうこと。更新されないサイトは、逆に「この事業、まだやってるのかな……」という不安を与えてしまうこともあります。
だから作る前に、目的をはっきりさせておいてください。
- 検索から新規のお客さんを集めたいのか(集客用)
- 名刺代わりに、存在を示したいのか(名刺用)
- 紹介や取引の場面で、信頼を担保したいのか(信頼担保用)
この目的さえ定まっていれば、サイトの規模も、かけるべきお金も、運用の仕方も、自然と決まってきます。
「うちの業種はどっちなんだろう」「作るとしても、何から始めればいいのか分からない」——そう感じたら、一度気軽に相談してみてください。私自身、鳥取で個人事業主として同じ立場に立っているからこそ、無理に大きなサイトを勧めたりはしません。あなたの事業に本当に必要な形を、一緒に考えます。
よくある質問
業種やフェーズによります。SNSやポータルサイトで集客が回っているなら必須ではありませんが、信頼性が成約に直結する業種(士業・建設業など)では実質必須です。
紹介や口コミで興味を持った人が検索で“裏取り”したときに、サイトが無いと信頼を得にくくなります。また銀行融資などの場面で事業実態の確認材料として求められることもあります。
自作ならサーバー代・ドメイン代で年間1〜2万円程度、制作会社に依頼すると簡易なサイトで5〜10万円から、しっかり作り込むと数十万円が相場です。
対応エリア:鳥取県内 / 全国(オンライン対応)