鳥取県内の美容室を検索していると、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトはすぐに見つかるのに、お店独自のホームページには意外とたどり着けない、という場面に出会うことがあります。SNSアカウントはあるのに公式サイトがない店舗も少なくない印象ですが、それぞれの役割を理解した上での選択と言えるでしょうか。ポータルサイトやSNSを否定する必要はなく、それぞれの得意分野を理解した上で役割を分担させる考え方が現実的です。この記事では、鳥取県の美容室を取り巻くWeb集客の現状を整理しながら、ポータルサイト・SNS・自社サイトそれぞれがどんな役割を担っているのか、私自身の観察と仮説をもとに考えていきます。
この記事の要約
- 鳥取県は人口10万人あたりの美容室数が278.60軒(全国平均191.72軒)と全国トップクラスで、見つけてもらう入り口の整備が経営を左右しやすい環境です
- ポータルサイト・SNSだけに頼ると、掲載料の継続負担・価格競争・「地域名+業種」検索への弱さといったリスクがじわじわ積み重なります
- ポータルサイト・SNS・自社ホームページ・MEO・口コミ、それぞれの得意分野を理解した上で役割分担させる考え方が現実的です
目次
鳥取は人口あたりの美容室数が全国トップクラス
鳥取県は、人口10万人あたりの美容室数が278.60軒と、全国平均の191.72軒を大きく上回り、全国でも上位に位置しているというデータがあります。都市部よりも地方で美容室が多い傾向があり、鳥取もその一つに数えられる県です。
つまり、鳥取県内の美容室は「近くにライバル店が多い」状態からスタートしていると言えます。技術力やメニューの充実だけでなく、「どうやって見つけてもらうか」という集客の入り口の部分が、経営を左右する要素になりやすい環境だと考えられます。

鳥取の美容室のWeb活用、実際どうなっている?
鳥取県内の美容室のWebサイトやSNSをいくつか眺めていると、大きく2つの傾向があるように感じます。
1つ目は、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトを主戦場にしている店舗が多いという点です。 クーポンや口コミが最初から用意されており、開業してすぐに集客の土台を作れる手軽さがあります。鳥取のように美容室の数が多いエリアでは、まず知ってもらう手段としてポータルサイトが選ばれやすいのは自然な流れだと思います。
2つ目は、Instagramなどのソーシャルメディアだけを運用していて、公式サイト・ホームページを持たない店舗も一定数あるという点です。 スタイリストの作品や店内の雰囲気を発信するには写真中心のSNSは相性が良く、日々の運用も手軽です。一方で、料金やメニューの詳細、アクセス方法といった「決める前に知りたい情報」がSNSの投稿の中に埋もれてしまい、探しにくくなっているケースも見かけます。
どちらの傾向も、限られた時間の中で日々の施術と店舗運営をこなしながら、集客の手段を選び取ってきた結果だと思います。ホームページを一から作る初期費用や運用の手間を考えると、ポータルサイトやSNSに寄せる判断は十分に理にかなっています。
ポータルサイト・SNSだけに頼ることのリスク
一方で、ポータルサイトやSNSだけに集客を頼る体制には、いくつか気にしておきたい点もあります。
- 掲載料や手数料がかかる:ポータルサイトの多くは月額の掲載料やクーポン経由の手数料が発生する仕組みになっています。集客が安定しても、コストは継続的にかかり続けます。
- 価格競争に巻き込まれやすい:ポータルサイト上では近隣の美容室と価格やクーポンが横並びで比較されるため、値下げ競争の入り口になりやすい側面があります。
- 情報が蓄積されにくい:SNSの投稿は流れていくストック性の低い情報です。過去の投稿を見返してもらう機会は少なく、検索エンジンにも情報として評価されにくい傾向があります。
- 「地域名+業種」の検索に弱くなりがち:「鳥取 美容室」「近くの美容室」といった検索や地図検索(MEO)で見つけてもらうには、Googleビジネスプロフィールや自社サイトの情報整備が影響します。ポータルサイトやSNSだけでは、この入り口を十分にカバーしきれない場合があります。
これらは「今すぐ困る」問題ではなく、じわじわと機会損失として積み重なっていくタイプのリスクだと捉えています。
自社サイト・MEO・口コミが果たす役割
ポータルサイトやSNSを否定する必要はなく、それぞれの得意分野を理解した上で役割を分担させる考え方が現実的だと思います。

- ポータルサイト:新規顧客との最初の接点、クーポンによる比較検討のしやすさ
- SNS(Instagram等):スタイリストの作品や店内の雰囲気といった、視覚的な魅力の発信
- 自社ホームページ:料金・メニュー・スタイリスト紹介・こだわりなど、来店を決める材料の詳細な提供
- Googleビジネスプロフィール(MEO):「鳥取 美容室」「近くの美容室」といった検索・地図検索での発見のされやすさ(上位表示の考え方)
- 口コミ対応:投稿された口コミへの返信を積み重ねることで、初めて見る人への信頼材料になる(返信例文集)
自社ホームページとMEOは、ポータルサイトやSNSでは拾いきれない「検索で探している人」との接点を作る役割を担っています。特にGoogleビジネスプロフィールは、鳥取のように美容室の絶対数が多いエリアほど、周辺店舗との差がそのまま見え方の差になりやすい部分だと感じています。
自店に足りていない集客の入り口について相談したい方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
これからの鳥取の美容室に必要なWeb活用の考え方
すべてを一気に整備する必要はないと思います。まずは今の集客がポータルサイトやSNSのどちらに偏っているかを自覚し、足りていない役割から少しずつ補っていく進め方が現実的です。
例えば、Instagramのみで運用している店舗であれば、料金表とアクセス情報だけをまとめた簡易なホームページを用意するところから。ポータルサイト中心の店舗であれば、まずGoogleビジネスプロフィールの情報を整えて「地域名+業種」の検索で見つけてもらえる状態を作るところから。それぞれの店舗の現状に合わせて、優先順位をつけて取り組む視点が大切だと考えています。
また、鳥取のように来店客の多くがスマートフォンで検索・予約を行う地域では、どの入り口を整備するにしても、スマホでの見やすさ・使いやすさが前提になります。この点は美容室に限らず、鳥取の店舗全般に共通する課題だと感じています。
まとめ
鳥取県は人口あたりの美容室数が全国でも多いエリアであり、ポータルサイトやSNSだけに頼った集客には限界が見えやすい環境だと言えます。ポータルサイト・SNS・自社ホームページ・MEO・口コミ、それぞれの役割を理解した上で、自店に足りていない部分から整えていくことが、これからの鳥取の美容室にとって現実的なWeb活用の進め方ではないでしょうか。
よくある質問
すぐに困る問題ではありませんが、掲載料や手数料の継続負担、価格競争への巻き込まれやすさ、「地域名+業種」検索への弱さといった機会損失がじわじわ積み重なっていくタイプのリスクがあります。
今の集客がポータルサイトとSNSのどちらに偏っているかを自覚し、足りていない役割から補うのが現実的です。Instagram中心の店舗なら簡易なホームページから、ポータル中心の店舗ならGoogleビジネスプロフィールの整備から始めるとよいでしょう。
鳥取県は人口10万人あたりの美容室数が278.60軒と全国平均を大きく上回っており、近くにライバル店が多い状態からスタートしています。見つけてもらう入り口の整備が経営を左右しやすい環境です。
どちらもポータルサイトやSNSでは拾いきれない「検索で探している人」との接点を作る役割があります。特にGoogleビジネスプロフィールは無料で始められるため、優先度が高いと考えられます。
対応エリア:鳥取県内 / 全国(オンライン対応)