福祉施設やNPO法人のホームページは、活動内容や事業所の紹介をひと通り載せたものの、誰に向けたページなのか分かりにくくなっているケースも少なくありません。ただ、利用を考えるご家族、寄付やボランティアを考える人、働き先を探す人は、同じページを見ても最初に知りたいことが違うのではないでしょうか。ホームページは、この3者それぞれの最初の疑問に答える「入口」を分けて用意することが大切です。鳥取県内で福祉施設やNPO法人を運営し、ホームページの見直しを考えている方に向けて、入口の分け方と更新を続けるコツをまとめました。
この記事の要約
- 福祉施設・NPO法人のホームページを見る人は、利用者・ご家族、支援者、働きたい人の3者に分かれる
- 3者は最初に知りたいことが違うため、トップページに入口を分けて置くのが基本
- 内閣府の調査では、NPO法人の約6割がホームページで発信している一方、寄付に向けた取り組みは認定を受けた法人との差が大きい
- 更新は「月1回のお知らせ」と「年1回の活動報告」など、小さく続けられる形から始めるのが現実的
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鳥取の福祉施設・NPO法人は数が多く、見比べられる場面が増えています
鳥取県で医療・福祉の分野で働く人は、県内で働く人全体の17.9%にのぼります(全国は14.2%)*1。6人に1人以上が、この分野で働いている計算です。事業所の数も、2016年の2,157から2021年の2,230へと増えています*1。
障害のある方が働く場として通う就労継続支援B型の事業所だけでも、令和6年度の県の一覧には150事業所が載っています*2。NPO法人も、県内に290団体あります(令和8年3月末現在)*3。
数が多い分野では、利用を考える方や支援したい方が、いくつかの事業所や団体を見比べる場面も出てくると考えられます。そのときに頼りになるのが、事業所や団体の様子を自分のペースで確かめられるホームページです。
内閣府の調査(令和5年度)では、ホームページやブログで活動内容を発信しているNPO法人は58.5%でした*4。一方、寄付をした人が税金の優遇を受けられる「認定」を受けた法人では、92.7%にのぼります*4。ホームページを持っているかどうかだけでなく、誰に向けて何を載せているかが、次の分かれ目になりそうです。
*1 引用元:鳥取県:令和3年経済センサス‐活動調査(速報集計)鳥取県の数値(令和3年6月1日現在)
*2 引用元:鳥取県:令和6年度 工賃実績一覧(事業所別)(令和6年度)
*3 引用元:鳥取県:鳥取県のNPO法人認証一覧(令和8年3月末現在)
*4 引用元:内閣府:2023年度(令和5年度)特定非営利活動法人に関する実態調査 報告書(令和6年3月)
利用者・支援者・働きたい人、3者の「最初の疑問」に答える
ホームページを見る人は、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。それぞれが最初に抱く疑問に、トップページから迷わずたどり着ける形で答えることが、入口づくりの出発点です。

利用者・ご家族:見学や体験の前に知りたいことを先に置く
利用を考える方やご家族の最初の疑問は、「ここは安心して通える、過ごせる場所だろうか」ではないかと考えられます。そのため、次のような情報を、見学や体験の案内とセットで置くのが目安です。
- 場所と行き方、送迎の有無
- 対象となる方と、1日の流れ
- 利用料金の考え方
- 見学・体験の申し込み方法
見学や体験の案内は、トップページから1回の操作で届く場所に置きます。連絡方法は電話だけにせず、電話が負担になる方やご家族のために、お問い合わせフォームも用意しておくと入りやすくなります。
雰囲気を伝える写真は、本人(必要に応じてご家族)の同意を得たものだけを使います。顔が分かる写真が難しい場合でも、手元の作業、作品、建物、窓からの景色などで、過ごし方の様子は十分に伝わります。
支援者:活動の中身とお金の使い道を伝える
寄付やボランティアを考える人の最初の疑問は、「この団体は何をしていて、支援は何に使われるのか」だと考えられます。お金や時間を出す前に確かめたい人が多いため、判断材料になる情報を先に見せることが大切です。
内閣府の調査では、寄付に関して「特に取り組んでいることはない」と答えた法人が、認証を受けたNPO法人で69.2%、認定を受けた法人では9.7%でした*4。寄付を受ける側の準備に、大きな差があることが分かります。
置く情報の目安は、次のとおりです。
- 年1回でよいので、活動報告(何を行い、誰の役に立ったか)
- 写真つきの近況のお知らせ
- 寄付・会員・ボランティアの方法と、申し込みの流れ
- 収入と支出の概要(お金の使い道が分かるもの)
「支援の方法」は、3つ程度の手順にまとめて示すと、初めての方も動きやすくなります。
働きたい人:仕事の1日と職場の雰囲気を見せる
働き先を探す人の最初の疑問は、「どんな人と、どんな仕事をする職場なのか」ではないでしょうか。内閣府の調査では、NPO法人が抱える課題として「人材の確保や教育」を挙げた認証法人が65.6%にのぼります*4。求人の募集要項だけでは伝わりにくい部分を、ホームページで補えると、応募前の不安を減らしやすくなります。
置く情報の目安は、仕事内容と1日の流れ、職員の声や写真、研修の様子、応募から面接までの流れです。募集していない時期でも、「いま募集はありません」と分かるように載せておくと、探した人が迷いません。
この3者は重なることもあります。そのため、全部を1ページに詰め込むのではなく、入口だけを分けて置く考え方が向いています。
*4 引用元:内閣府:2023年度(令和5年度)特定非営利活動法人に関する実態調査 報告書(令和6年3月)
トップページは「3つの入口」で組み立てる
3者の疑問が分かったら、次はトップページの組み立てです。上のほうに「ご利用をお考えの方」「活動を支援したい方」「働きたい方」の3つの入口を置き、それぞれ専用のページにつなぎます。
3つのうち、いちばん来てほしい人向けの入口を先頭に置いて、大きく見せるのがポイントです。たとえば、利用者の募集に力を入れたい事業所なら「ご利用をお考えの方」を一番上に、寄付やボランティアを増やしたい団体なら「活動を支援したい方」を先頭にします。
あわせて、場所・電話番号・受付時間は、トップページを開いてすぐ見える位置に置きます。グーグルマップに表示される営業時間や電話番号と、ホームページの内容がそろっているかも、あわせて確認したい点です。
日々の様子は、インスタやフェイスブックで気軽に伝え、場所、対象、料金、見学の方法、寄付や求人の案内のように変わりにくい情報は、ホームページに置く。この役割分担にすると、更新の負担も抑えやすくなります。
更新が止まらないように、続けられる形から始める
入口を整えても、お知らせが何年も止まっていると、「いまも活動しているのかな」と受け取られてしまうかもしれません。更新は、無理なく続けられる量から始めるのが現実的です。
まず、今日すぐできる確認を3つ挙げます。
- 自分のスマホで施設名・団体名を検索し、最初に表示されるページを開いてみる
- 3者それぞれが知りたい情報に、トップページから3回以内の操作で届くか確かめる
- お知らせの最終更新日が、1年以上前になっていないか見る
更新の目安は、月1回のお知らせと、年1回の活動報告です。お知らせは3行と写真1枚でも十分で、書く担当を決めておくと続きやすくなります。担当が替わっても困らないように、更新の手順をメモに残しておくこともおすすめです。
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ここまでの内容を形にするには、入口の分け方、各ページに載せる情報の整理、そして公開後も更新を続けられる仕組みまで、一続きで考える必要があります。own.は、ホームページ制作とSEO・MEOを一体で対応し、公開後の運用まで一貫してサポートしています。
福祉施設・NPO法人のホームページでは、「ご利用をお考えの方」「活動を支援したい方」「働きたい方」の3つの入口に合わせた構成づくりから、見学・体験や寄付、求人の案内ページの作り方、グーグルマップに表示される情報との整合、お知らせを更新しやすいつくりまで、この記事で取り上げた点を踏まえてご相談いただけます。
「何から手をつければよいか分からない」という段階でも構いません。まず今の状態を一緒に確認するだけでも、見直すべき点が見えてきます。ここからは、ホームページ制作を考えるときに気になりやすい点を、質問の形でまとめます。
ホームページ制作・web集客でお悩みの方は、own.までお気軽にご相談ください。
鳥取のホームページ制作を見る →よくある質問
own.のホームページ制作は、最低16.5万円(総額)から対応可能です。金額は、ページ数(入口ごとの案内ページ、活動報告、求人など)、お問い合わせフォームや寄付・会員の案内の有無、写真や文章をどこまで用意するかによって変わります。含まれる内容は、事前の見積もりで確認できます。
更新しやすいつくりにすれば、職員の方でも更新できます。お知らせや写真の入れ替えのように頻度が高い部分を自分たちで更新できるようにし、デザインに関わる部分は任せる、と分けるのが現実的です。
本人(必要に応じてご家族)の同意を得た写真だけを使うのが基本です。顔が分かる写真が難しい場合でも、手元の作業や作品、建物、景色で様子は伝わります。同意を得た範囲(ホームページ、インスタ、チラシなど)を書面で残しておくと、あとで見直すときも迷いにくくなります。
日々の様子を伝えるにはインスタやフェイスブックが向いています。ただ、場所、対象、料金、見学の方法、寄付や求人の案内は、探したときにすぐ見つかるホームページに置いたほうが確認しやすくなります。両方を役割分担して使う方法がおすすめです。
作れます。支援の方法とお金の使い道、申し込みの流れを分かりやすくまとめた案内ページにできます。寄付の受け付け方法(銀行振込の案内にするか、別のサービスにつなぐかなど)に合わせて内容を決めるため、まず「どんな形で支援を受けたいか」を整理するところから始めます。
まとめ
鳥取県では、医療・福祉の分野で働く人が全体の17.9%を占め、就労継続支援B型の事業所は150、NPO法人は290団体あります。数が多い分野だからこそ、ホームページは「誰に向けたものか」がはっきりしていることが大切です。
利用者・ご家族には見学や体験の前に知りたいこと、支援者には活動とお金の使い道、働きたい人には仕事の1日と職場の雰囲気。3者それぞれの最初の疑問に答える入口を、トップページに分けて置くのが基本です。更新は、月1回のお知らせと年1回の活動報告から始めれば続けやすくなります。
「うちは大きな団体ではないから」と感じていても、入口を整えることは、大がかりな作り直しでなくても始められます。まず今の状態を一緒に確認するだけでも構いません。ホームページ制作のご相談は、own.のホームページ制作サービスからどうぞ。
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