鳥取の飲食店や美容室を見ていると、集客の中心がInstagramになっているお店は本当に多いと感じます。実際うまく回っているお店もあります。ただ、「SNSは続けているけれど、これ以上どうすればいいのか分からない」という声も聞きます。フォロワーは増えているのに、思ったほど新規のお客さんが増えている実感がない、ということはないでしょうか。SNSだけで完結させようとすると、どうしても抜け落ちる部分があり、ホームページやGoogleビジネスプロフィールとの役割分担が有効です。この記事では、SNSだけの集客がどこで頭打ちになるのか、そしてホームページと何をどう分担すべきなのかを整理します。あわせて、ホームページを作らなくていいお店の条件についても正直にまとめました。
この記事の要約
- SNSは「知ってもらう」入口として優秀ですが、情報を書ききれない・投稿が流れる・アカウントが借り物という3つの限界があります
- 鳥取の店舗ビジネスなら、ホームページより先にGoogleビジネスプロフィール(無料)を整えるのが先決です
- 常連中心やポータル依存で回っているお店は無理に作らなくてよい一方、単価が高い・BtoB・求人・検索集客を狙う業種はホームページが必要になります
目次
鳥取でも、飲食店と美容室はSNS中心になっている
まず前提として、SNSでの集客が「間違っている」わけではありません。
総務省の調査では、Instagramの利用率は10代〜30代で7割を超えています。さらに、SNSを使う目的として「知りたいことについて情報を探すため」と答えた人が64.0%にのぼります。SNSはもはや、単なる交流の場ではなく検索の場になっているということです。
飲食店や美容室のように「見た目で選ばれる」業種と、写真中心のInstagramの相性が良いのは当然です。鳥取のような地方でも、この流れは同じです。
問題は、SNSが向いていないことではありません。SNSだけで完結させようとすると、どうしても抜け落ちる部分があるということです。
出典:総務省情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
SNSだけだと、必要な情報を書ききれない
私が地元のお店のInstagramを見ていて一番感じるのは、これです。
お客さんが来店を決めるまでに知りたいことは、実はかなり多い。
- メニューと料金
- 営業時間と定休日
- 駐車場の有無
- 予約の方法
- 場所と行き方
- どんな人がやっているお店なのか
このうちSNSで伝わるのは「雰囲気」と「一部の商品」くらいです。残りは、プロフィール欄の数行と、過去の投稿のどこかに散らばっている。
しかもSNSの投稿は流れていく性質があります。1か月前に載せた料金表は、タイムラインの奥に沈んでいて、新規のお客さんはまず見つけられません。
「予約はDMで」とプロフィールに書いてあるお店もよく見かけます。でも、初めてのお客さんにとってDMを送るのは、意外とハードルが高い行動です。営業時間が分からないから聞く、料金が分からないから聞く——本来なら聞かずに済んだはずの手間が、そのまま離脱の理由になります。
「メニューをピン留めしてるから大丈夫」は、半分だけ正解
ここで、こう思った方もいるはずです。
「うちはメニューや営業時間を画像にまとめて、ピン留め(固定)してある。それで十分では?」
実際、この工夫をしているお店は賢いと思います。プロフィールから1タップで見られる場所に必要な情報を置くのは、SNSの中でできるベストに近い対応です。
ただ、ここには構造的な限界があります。
画像の中の文字は、Googleが読めない
メニューを画像にまとめると、人間の目には読めます。しかし検索エンジンにとっては、それは「文字」ではなく「絵」です。何が書いてあるか読み取れません。
つまり、どれだけ丁寧にメニュー画像を作っても、「鳥取市 ○○ ランチ 料金」と検索している人には届かない。ピン留めが効くのは、すでにあなたのアカウントにたどり着いた人だけです。まだ出会っていない人には、1ミリも届いていません。
住所も電話番号も、タップできない
画像の中の電話番号は、押しても電話がかかりません。住所をコピーして地図アプリに貼ることもできません。ほんの数秒の手間ですが、その数秒で人は離脱します。
アカウントは「借りている土地」
これは脅しではなく、構造の話です。SNSのアカウントは、あなたの持ち物ではありません。規約変更、アルゴリズムの変更、凍結や乗っ取り——何かが起きたとき、積み上げてきた投稿もフォロワーも一晩で失う可能性があります。
ホームページは、独自ドメインで自分が持つ土地です。SNSが「借りた場所での営業」だとすれば、ホームページは「自分の店舗」にあたります。
SNS・Googleビジネスプロフィール・ホームページの役割分担
ここまで読んで「じゃあホームページを作れということか」と思われたかもしれませんが、少し待ってください。
鳥取の店舗ビジネスの場合、ホームページより先にやるべきことがあります。それがGoogleビジネスプロフィール(GBP)です。
これから開業する方は、ホームページをいつ作るべきかもあわせてご覧ください。
「鳥取市 美容室」「〇〇町 ランチ」で検索したとき、いちばん上に出てくるのは地図と店舗一覧です。あの枠に表示されるかどうかを決めているのが、GBPの情報です。無料で登録でき、営業時間・住所・電話・写真・口コミがすべてテキストとして入ります。
つまり、集客の全体像はこうなります。

- SNS:知ってもらう(雰囲気・世界観・日々の更新)
- Googleビジネスプロフィール:見つけてもらう(地図検索・基本情報・口コミ)
- ホームページ:納得してもらう(詳しい情報・信頼・予約や問い合わせ)
SNSは「入口」、GBPは「案内板」、ホームページは「受け皿」です。どれかひとつが偉いのではなく、担当している場面が違います。
そしてSNSだけの状態というのは、入口はあるのに、案内板も受け皿もない状態だということです。
自分のお店がどの状態に近いか整理してみたい方は、お問い合わせフォームからご相談ください。
ホームページを作らなくていいお店もある
正直に書きます。Web制作をしている立場ですが、すべてのお店にホームページが必要だとは思っていません。
作らなくても回るケース
- 常連さん中心で、新規客をそこまで求めていない
- 席数が少なく、今の集客で予約が埋まっている
- 食べログ・ホットペッパーなどの大手ポータルに掲載していて、そこから予約が入っている
特に3つ目は重要です。飲食店や美容室は大手ポータルサイトが検索結果で非常に強いため、自社のホームページで検索上位を取るのは簡単ではありません。この場合、ホームページに数十万円かけるより、GBPを整えてポータルと併用するほうが費用対効果は高いことがあります。
それでもホームページが必要になるケース
一方で、次のどれかに当てはまるなら、ホームページは早めに用意したほうがいいです。
- 単価が高い、検討期間が長い(工務店、士業、教室、治療院、リフォームなど)── 数万円〜数百万円の判断を、Instagramの投稿だけで下す人はいません
- 取引先や金融機関に見られる(BtoB全般)── 「会社のサイトがない」こと自体が、鳥取の商習慣では不信につながる場面があります
- 求人を出したい── 応募を検討する人は、必ず会社名で検索します。何も出てこなければ、それだけで候補から外れます
- 検索から新規客を取りたい── ポータルに頼らず自力で集客したいなら、ホームページ以外に手段がありません
つまり判断軸は「業種」ではなく、お客さんが決めるまでにどれだけ情報を必要とするかです。
SNSを続けながら、次の一手をどう打つか
いきなり大きなサイトを作る必要はありません。順番があります。
1. Googleビジネスプロフィールを整える(無料)
まずここです。営業時間・定休日・メニュー・写真・電話番号を正しく入れる。それだけで地図検索からの流入は変わります。
2. SNSのプロフィールに行き先を作る
「予約はDMで」だけで終わらせず、詳細情報の置き場所へリンクする。
3. 必要なら、小さくホームページを作る
最初から10ページも要りません。料金・アクセス・予約・お店の考え方。この4つがきちんと載っていれば、受け皿としては機能します。
SNSをやめる必要はまったくありません。SNSで撒いて、ホームページで受け止める。この形にするだけで、同じ投稿数でも結果が変わってきます。
チラシとホームページの役割分担について気になる方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
まとめ
- SNSは「知ってもらう」のに最適だが、必要な情報を書ききるようにはできていない
- メニュー画像のピン留めは有効だが、画像の中の文字は検索エンジンに読まれない
- 鳥取の店舗業なら、ホームページより先にGoogleビジネスプロフィールを整えるのが先決
- 常連中心・ポータル依存で回っているなら、無理に作らなくていい
- 単価が高い・BtoB・求人・検索集客を狙うなら、ホームページは必要になる
「うちはどっちだろう」と迷ったら、それは一度整理したほうがいいサインだと思います。Own.では鳥取の事業者さん向けに、Web制作・SEO・MEOをまとめてご相談いただけます。お気軽にご相談ください。
よくある質問
SNSは「知ってもらう」には向いていますが、情報を書ききれない・投稿が流れていく・アカウントが借り物であるという限界があります。
鳥取の店舗ビジネスなら、まずGoogleビジネスプロフィール(GBP)を無料で整えるのが先決です。
いいえ。常連客中心で新規客を求めていない、ポータルサイトからの予約で十分回っているお店は、無理に作らなくても大丈夫です。
対応エリア:鳥取県内 / 全国(オンライン対応)